縁の下の力持ち。そんな部品が下回りには数多く装着されています。ベアリングやボールジョイント、ブッシュ等はミニをしなやかに動かす役割を持ち、各マウント類はエンジン等の重量物の揺れを抑え、快適な走行フィールを作り出しています。下回り部品は目に見えない場所でとても重要な役割を果たしています。
ハブベアリング
定期的に交換するものではありませんが定期的にガタ、異音、グリス切れがないか点検をする必要があります。ベアリンググリス切れのまま走行すると磨耗が加速し、最悪の場合ホイールがロックしとても危険な状態になります。J&Bの定期点検では必ず、ガタ、異音のチェックを行っております。
ボールジョイント
ホイールを支える上下アームのジョイント部です。国産車と違いミニは定期的なグリスアップとジョイントのガタ調整を行う必要があります。ボールジョイントの調整をしないまま走行し続けると最悪の場合ジョイントが破断してしまいます。
ドライブシャフトブーツ
ドライブシャフトと共に常に回転している為破れやすく消耗品です。ブーツが破れると内部のグリスが飛び散り、異物が噛み込んでしまうことによりジョイントを痛めてしまいます。異音の原因にもなりますので定期的に点検をして下さい。破れていると車検不適合です。
ラックブーツ
ステアリングラック(舵取り装置)のゴムブーツです。ステアリングを切る度に伸び縮みする為破れやすい部品です。破れたまま放っておくとラックのギヤに異物を噛み込んでしまうことによりギヤが磨耗しガタが出ることがあります。ブーツが破れていると車検不適合です。
タイロッドエンド
ステアリングラックの左右先端に取り付く部品です。ブーツ内部にグリスが封入されており、破れてしまうとグリスが飛び出してしまいます。比較的安価な部品ですので破れていたら交換をして下さい。破れていると車検不適合です。
テンションロッドブッシュ
タイヤの前後方向の力を受けるロッドに使用されるゴムブッシュです。車が加速、ブレーキングを繰り返す度に負荷がかかる為定期的な交換が必要な部品です。必要に応じてノーマルタイプ、強化タイプがあります。
ロアアームブッシュ
ホイールを支える上下アーム下側のアームに使用されるブッシュです。比較的他のブッシュより劣化の少ないブッシュですが亀裂がないか定期的に点検をして下さい。ブッシュが劣化するとロアアームにガタが出てしまいます。ノーマルタイプ、強化タイプがあります。
サブフレームマウントフロント
エンジンとボディを繋ぐサブフレームに使われるフロント側のゴムマウントです。これが切れてしまうとサブフレームがボディから離れて走行することになります。ギシギシ音が出てくるようでしたら要注意です。ボディの「割れ」にも繋がりますので早めの対処が必要です。
サブフレームマウントリア
エンジンとボディを繋ぐサブフレームに使われるリア側のマウントです。これが切れてしまうとサブフレームがボディから離れて走行することになります。ギシギシ音が出てくるようでしたら要注意です。ボディの「割れ」にも繋がりますので早めの対処が必要です。
エンジンマウント
エンジンをサブフレームに直接連結しているゴムマウントです。ミニはエンジンを下側2つのマウントだけで支えており、アクセルON/OFFによるエンジンの前後方向の揺れはステディロッド(70年代以降MTは上下二本)で支えています。エンジンマウント自体の負担も大きいですがエンジンマウントを取り付けるブラケットにも負担がかかる為、時々割れることがあります。段差で擦るような異音がする場合は一度点検を受けて下さい。
マフラー
純正のマフラーはスチール製で質が悪く、新車から一度も交換していない車両は腐食により脱落してしまう可能性が高いです。早めの交換をお勧めします。J&Bでは高品質なステンレス製マフラーをお勧めしています。サイド出し、センター出しから選択が可能です。ドレスアップを兼ねてマフラー交換をしてみてはいかがでしょうか?排気漏れは車検不適合です。
マフラーマウント
マフラーの吊りゴムです。年式によって吊りゴムタイプ、マウントタイプがあります。遠目には切れていなくても引っ張ると亀裂が入っている場合があるので注意が必要です。必要に応じて強化タイプもあります。
ダウンパイプ
エキゾーストマニホールドとマフラーに間にあるパイプです。ダウンパイプのフレキシブルジョイント(蛇腹)部分は下回りで一番低い位置に当たり、車の下を擦ってしまった場合この部分が破れてしまうことがあります。排気漏れは車検不適合です。